大岩オスカール展

東京都現代美術館に、「大岩オスカール:夢見る世界」を見に行った。
彼のことはよく知らないけど、ブラジルに渡った日系2世で、現在NYに拠点をおいている現代アーティスト。建築科出身というプロフィールから、緻密でクールな作品を予想していたけど、ある意味裏切られた。

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この「ガーデニング(マンハッタン)」という作品は9.11の翌年に制作されたもの。本人曰く「街はいつも美しくて、人々はショッピングセンターやミュージカルに押し掛けて、いつも賑わっているけれど、精神的には何かに怯えているような印象を受けて」とあります。

彼の絵からは不思議と、荒廃した場所から立ち上る生命力のようなものが感じられる。毒キノコの美しさと雑草のたくましさ。「風の谷のナウシカ」で腐海の森に胞子が降り積もるときみたいな。
街には人の影すらなく、決してハッピーな風景ではないのに、なぜか心癒されるものがある。
他の絵も、神のような俯瞰、動物からの目線、と、どこかしら人間をひいて見ている視点が特徴的。

ちなみに、彼と同じく1965年生まれの日本人アーティストで結成された「昭和40年会」というのがあるらしい。私は会田誠と土佐正道(明和電機)くらいしか知らないけど、多分「現代アート」という言葉が、なにやら高尚なものとして使われていた時代以降の人たちだろう。マンガも、テレビも、音楽も、とりあえず雑食して吐き出す、という行為=現代アートに、私は共感を覚えるのです。

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